ジンギスカンでキャンプファイア
知らなかったが夏休みに入ってすぐの奥日光湯ノ湖は東京都や埼玉県、神奈川県の小学校の夏期学校で大賑わい。
猛暑から離れて涼しい高原で過ごすとは羨ましい限りであるが、馬車馬の様に働き、避暑のためにやっとの思いでやって来た身としては宿が込み合っている地域での生徒たちの朝のラジオ体操は避けてもらいたいと思った。
涼しい中でゆっくり朝寝を楽しむつもりだったが、朝6時くらいから外が騒がしくなり、あげくのはてに大音量での朝のラジオ体操である。せめて7時過ぎか宿が密集している地域から離れた湖畔などでやってもらうとありがたいのだが。
さて、ある夜に湯ノ湖湖畔を散策していると、暗い湖畔にぼぉっと明るい箇所があり、湯ノ湖の夜には不釣り合いな聞き覚えのある曲が大音量で流れているのに気がついた。
子供達のキャンプファイアだった。流れていた曲は1980年代始めに流行った「ジンギスカン」。この曲に合わせてキャンプファイアの周りを躍りながら回っている。
私が子どもの頃はキャンプファイアの定番と言えば、男女ペアになりパートナーを換えながら踊る「オクラホマミキサー」と、消えゆく火を見ながら歌う「今日の日はさようなら」だったから、大きく様変わりしている。
今の子供たちは「ジンギスカンだと他人と手をつながなくてすむからいい」と言っている。
気持ちはわからないでもないが、ちょっと寂しい。