GAKE
千葉県いすみ市岬町和泉にある絶景で有名になったカフェ。
友人からカメラを持って入ったところ、店側から車の中に置いておくか店に預けるか迫られ、拒否したところ、店から入店拒否されたと聞き、興味をそそられて行ってみた。
結論から言うと、写真に関するルールが今のままならば、再訪は無い場所の1つである。
今回の訪問で、カフェとは何か、飲食業とは何か、接客とは何かについて改めて考えるきっかけにもなった。
「カフェ」はまず、コーヒーや軽食をとる飲食店である。
おいしいコーヒーやスイーツで有名な所も多い。
またカフェそのものの雰囲気、店構え、内装で有名な所も多い。
GAKE というカフェは、間違いなく後者にあたり、まず「風景ありき」のカフェである。
この店を訪ねるのは、断崖絶壁の、「空と海」しかないロケーションに惹かれて来る客ばかりのはずだ。
景色が無かった場合、この店が提供しているコーヒーやケーキだけでは現在と同じ数の集客はまず望めないだろう。
GAKE は古道具も売りの1つのようだが、古美術を同じく取り扱っている目からすればガラクタが多い。それらを店内や外に雑多に置いている感じである。外に置かれている物は野ざらしだったりもする。他の記事でこの外に置かれた商品(?)のことを「粗大ゴミではない」と書かれていた方がいるが言い当て妙である。
駐車場から店に行くまでの通路には、そこかしこに「撮影禁止」の札が立っている。絶景に辿り着く前の何でもない駐車場近くから、こんな札が何本も立っているのはcafeでは初めて見た。
店は一般の住宅の一階を改装したようで玄関でスリッパに履き替える。
玄関で暫く案内されるのを待っていたが誰も来ないので勝手に履き替えて中に入った。
友人も言っていたが、玄関先にネコのトイレがある。こういった汚物にあたるものは少なくとも客の目につかない所に置くべきかと思うが、このように客への気遣いは余り感じられない。
カメラや写真撮影に関する店のルールであるが、カメラ機材の店内持ち込みは禁止、携帯端末での2、3枚の記念撮影のみOKと聞いた。
私が持っているカメラの中には光学ズーム83倍というものもあり、こちらは双眼鏡としても使っているが、もちろんこの店には持ち込めなかった。「双眼鏡として使う」と申告すれば持ち込めたかもしれないが、そこまでする気になれなかった。
店は、店のルールに従わない客を拒否できる。なので、この店の写真ルールには何ら問題は無い。しかし、もっとこのルールは周知される必用があるだろう。
多くの客は絶景を味わいにここを訪れ(コーヒーの味のためではない)、美しい景色を写真に留めておきたいと思うだろうから。
訪れる人の中には遠路遥々来る人もいるだろう。がっかりしないためにも「写真ルール」は是非広める必用がある。
私自身はこの店が写真ルールを変えない限り再訪は無い。今までに世界中の素晴らしい絶景を見てきたが、このようなルールがあるのはここだけであるし、ルールが無い所で自由に楽しみたいので。
ちなみに駐車場のあたりに写真に関する注意書きがあるようだが 、雨で滲んだのか何が書いてあるか読めなかったので、これは早急に新しいものに変えた方が良い。